スタッフブログ

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20〜30歳代、50〜60歳代の女性で親指付近や手首に痛みがある人について

腱鞘炎 ドケルバン病 ばね指

日常生活の中、家事や掃除などで手の指を動かすと手首、指が痛くて困ることはありませんか?

当院での手や指の痛みの腱鞘炎で来院された際の代表的な腱鞘炎は「狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)」と、手の指がひっかかる感じがする「ばね指(弾発指)」です。

どちらも女性で2030歳代の妊娠、出産などのホルモン環境の変化が起こる時期や5060歳代の更年期や更年期以降の女性ホルモンの低下の時期に症状がでることが多いです。

ホルモン環境の変化により腱や腱鞘の状態が悪くなるからです。

近年ではスマホなどの手の使いすぎで症状がでる場合もあります。

腱鞘炎のメカニズムですが、指の筋肉を骨につなげている部分が腱と呼ばれる部分でそれを固定してるのが腱鞘と呼ばれる部分です。ロボットの指を動かすのにワイヤーをつなげてワイヤーを引っ張ると指が曲がるのと同じでそのワイヤーが腱、ワイヤーの固定金具が腱鞘になります。

指を酷使する事により腱と腱鞘の摩擦で腱鞘に炎症が起こるのが腱鞘炎です。

特に親指に負荷がかかり手首に痛みがでるのがドケルバン病といわれています。

親指を握り込むように小指側に引っ張ってみてください痛みが増したらドケルバン病の可能性があります。

ドケルバン病の症状としては、

1.手の親指を動かしたり広げたりすると、親指側の手首が痛くなる。

2.手首の親指側が腫れる。

3.物を掴んだりする時に手首の親指側が痛い。

4.悪化すると手に力が入りにくい などがあります。

また腱と腱鞘に炎症がおきて引っかかりやすくなり指が伸びにくくなるのがばね指です。

これはその名の通り、ばね現象と呼ばれるひっかかってさらに伸ばすとピンッと伸びきる特有の症状があります。悪化すると指が動かない状態になります。

当院の腱鞘炎の治療としては、使いすぎなどが原因になるためにテーピング治療をして負担を減らし、安静にして超音波治療器などで炎症を抑えます。またストレッチやトレーニングなどで症状を抑えていきます。

家事や仕事で忙しく使いすぎから痛みがでる場合、日常生活でやらないといけないことは変わらないのでどんどん症状が悪化します。

早めに治療していきましょうね。