腰痛に対してコルセットを着用した方がいいか、ずっと着用していていいかなど患者さんからよく聞かれます。

当院でもコルセットやテーピングをすることがあります。

ぎっくり腰など急性腰痛に対して、コルセットは可動性を制限して負担をかけすぎない効果や適度な圧迫をかけることで疼痛を緩和する効果、固定による安心感が得られる、また保温効果コルセットを巻くことでを温めて筋緊張をやわらげたりする効果など色々とあります。

コルセットやサポーターをしていると急性の腰痛を緩和することが期待できますが、安心感があるからといってずっと腰に巻いていると、筋力の低下を招く危険性があります。

よく寝ている時もつけっぱなしにしているという話を聞きますがそれはお勧めしません。

体には痛み等を改善するため自然治癒力があります。この自然治癒力を発揮するには十分な血行が必要になります。

コルセットは、着用する事で圧迫を加えている状態となりますので、血流はさまたげられますが、体を動かしている活動中は、筋肉のポンプ作用で血流がさまたげられる心配はありません。

しかし就寝時には寝返り程度しか体は動かないので、着用したまま寝ていると圧迫がかかり続けて血行不良を起こすため、逆効果となってしまいます。

体を使わない時にはコルセット、サポーターは、はずす事をお勧めします。

先ほどもいったようにずっとつけていると筋肉が衰える危険性があり腰痛のリスクが増すので姿勢を保つことに必要な筋肉を鍛えることが大切です。

コルセットは正しく適切に使用すれば、状態によってはとても効果的なものです。

しかし、どんな治療法も正しく行われなければ効果が半減したり、逆効果になることもあります。

自分の症状にはコルセットが有効なのか、自分に合ったコルセットはどんなものなのかをしっかりと理解した上で使用する必要があるということですね。

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